カレーは、インドとその周辺国で作られていた料理をもとに発展してきました。複数の香辛料(スパイス)を使い、野菜や肉など食材を味付けし、今では日本の国民食と言われるほど人気があります。
元々使われる香辛料には食材の保存のため、高い殺菌力を持つものも多く、含まれる成分には漢方薬として使われているものも見られますが、食品として摂取するうえでの医学的研究は不十分です。しかし人の伝承として体に良いとされるものが多いので、まとめてみました。
そんな香辛料(スパイス)を店名にしたSpaicy Kitchenです。
【クミン】
エジプトなどを原産とするセリ科の一年草。種子(クミンシード)は香辛料として用いられます。
南アジアや中東の料理によく用いられ、インド料理には必須のスパイスのひとつです。様々な料理を作る際に、まず始めに油に香りをつけるためにクミンシードを油で熱します。ガラムマサラやチャツネを作る際にもよく使われ、漢方では胃薬として用いられます。
【コリアンダー】
地中海沿岸原産の1年草または2年草。草丈30-90cmで、まばらに分枝し、葉は羽状に裂け、セロリの葉に似ており、全草に特有の臭気があり、初夏に各枝の先に小さい白花をつけ、8-9月に直径3-5mmの果実を付けます。生葉は香味料として魚や肉料理に添えられ、タイ料理などではパクチーと呼ばれよく使われています。果実はカレーその他の料理の調味料に用いられる他、胡荽子(こずいし)または胡荽子実と呼ばれ、ヨーロッパでは消化不良、健胃、駆風薬として薬局方に掲載されており、俗に「炎症を緩和する」、「気分を落ち着ける」、「体内の毒素を排泄する」、「腸の働きを活性化させて新陳代謝を高める」などといわれていますが、ヒトでの有効性に信頼できる充分なデータは見当たりません。
【ペッパー・唐辛子】
南米原産で、世界中でスパイスとして栽培されています。トウガラシは種類が非常に多く、ここでは特に主な成分カプサイシンを含む辛いものを解説します。経口摂取で様々な健康効果が期待され、俗に「体脂肪を燃す」、「代謝を高める」、「便秘を解消する」、「美肌づくりに役立つ」、「発がんを抑制する」などといわれていますが、これらの有効性に関するヒトでの信頼できるデータは見当たりません。一方、外用として神経痛などに対する緩和効果が知られており、ドイツのコミッションE(薬用植物の評価委員会)や米国のFDAも治療目的での使用を認めています。安全性については、通常の食事に含まれる量の経口摂取、外用での適切な使用は、おそらく安全と思われ、高用量で長期にわたる摂取については、危険性が示唆されています。
今日はカレーの味を決める主なスパイス、3種類を紹介しました。シリーズとして後何回かエントリーしていきます。
*この記事は独立行政法人 国立健康・栄養研究所の情報を参考に作っています。
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