2010年9月1日水曜日

医食同源


日頃からバランスの取れた美味しい食事を取ることで病気を予防し、治療しようとする「医食同源」という言葉がありまして、元々は中国に古くからある「薬食同源思想」から来ていますが、私どもで提供していますカレーも漢方薬の原料となる実などをスパイスとしてたくさん使っておりますので、食べて元気になる料理の一つと考えています。

特に現代社会では空調など、温度管理されている部屋で暮らし、移動に関しても長い時間歩くこと無く車や電車で移動できることから、汗をかく事も、たくさんの血液を循環させる事も無く生活できるようになりましたが、人の前に一匹の動物として体の代謝量が減ると、やはりどこかに問題が出てくるように感じます。

とは言え、漢方薬の原料と厚労省の発行する日本薬局方に出ていても、抽出して薬としているわけではありませんから、食べたからと言っても、きちんと薬効があるとエビデンスがあるわけではありませんけど、ジャンクフードと言われるものやファーストフードよりは体には良さそうに感じられます。

インド・ネパール料理のお店では日本のようなカレー粉は存在していません、使う肉や野菜によってスパイスの配分を変え、合わせたガラム・マサラと呼ばれるスパイスを使っています。

ご存知のようにジンジャーやガーリック、クローブやローリエ、クミンやコリアンダーなど沢山のスパイスを使っておりますが、それぞれカレー“らしい”味を作る、辛味をつける、色をつける、香りをつけるなどの用途が決まっています。

これから何回かに分けて、それぞれのスパイスが持つ特徴と伝承されてきた薬効について書いてゆきます。

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